1: 名無し 2017/05/06(土) 09:28:38.25 ID:CAP_USER9
● 肘の靱帯再建手術で 復帰に成功している率は8割

肘の靱帯再建であるトミー・ジョン手術。野球好き以外には聞き慣れない言葉かも知れないが、ダルビッシュ有や松坂大輔、古くは村田兆治などが受けている。
かつては成功率1%とも言われたが、現在は8割近くが復帰に成功している。

本書『豪腕――使い捨てされる15億ドルの商品』はトミー・ジョン手術を中心に米国や日本の野球投手の「腕」の故障に関する問題を検証しているが、
その背景にあるのは、野球界に限らず抱える古くて新しい課題だ。問題の解決手法が見出されていない場合、人はどのようにして立ち向かうか。科学か伝統か、事実か信条か。

772球。2013年春の選抜高校野球大会。済美高校の安樂智大が9日間5試合に登板し、投げた球数だ。日本のプロ野球選手が100球程度で中5日で登板することを考えれば、その球数の多さが際立つ。

国内ではその鉄腕ぶりが感動を呼んだ一方、国外には「子どもへの虐待」との指摘もあった。安樂はその後、右肘を故障しながらも(トミー・ジョン手術は受けていない)、プロ入り。
復活途上にあるが、高校時代に最速157キロのストレートで相手をねじ伏せた姿は戻っていない。

甲子園のかつてのスターであり、トミー・ジョン手術を受けた経験のある荒木大輔は本書の中で安樂について「虐待とはいわないが、あれは多すぎです」と答えながらも、「それも甲子園のファンが感動する理由のひとつなんです」と答えている。
日本の野球には成功は練習と訓練の反復によって生まれるとの信条が根強いと著者は説く。実際、その信条に共感を覚えてきた人間が多いからこそ、スポ根アニメが流行り、炎天下でエースに連投を強いる甲子園が熱気に包まれるともいえる。

著者も甲子園を否定するわけではない。日本野球をバッシングするわけでもない。きれい事に映るかもしれないが、青少年の肉体の危機に警鐘を鳴らす。実際、本書を通じて見えてくるのは、野球の本場アメリカの子ども達の環境の過酷さだ。
100億ドル産業に成長したアメリカの野球ビジネスの膨張はとまらない。有望株を早い段階から取り込もうとする各球団のスカウト合戦は過熱。
金の卵の発掘をビジネスにしようとする企業が全米で未来のスター選手を競わせる「ショーケース」と呼ばれる試合を開き、10歳にも達しない子どもたちが速く強い球を投げ続ける。

球速ごとに選手はランキング化され、本人も親たちも順位に一喜一憂する。ランキングを維持し続ければ、注目が集まり、100万ドル以上の契約金が手に入る可能性が高い。そのためには投げ続けるしかない。
大リーグの球速重視主義は顕著で、2003年に平均球速は145キロに達していないが、10年もかからずに148キロを超えた。

だが球速を速くすることは大きな矛盾を抱える。「球を速くするいちばん簡単な方法は一年中投げることだ。だが、ASMIの研究によれば、子どもの将来の故障を予測する要因としてダントツの1位に来るのが一年中投げることだった」。
 もちろん、親達も子ども達の腕に対する注意は払っていることが窺える。連投を禁じたり、投球数を気にしたり。

米国のシンクタンクは99年から10年間で500人近いユースリーグの投手を追跡した結果、年間100イニング以上投げた子が腕を痛める確率は100イニング未満の子の3.5倍であるとしている。

● 投手の球数は激減しているのに 腕を痛める投手は増えている

 最近では、メジャーリーグの各球団も球数や投球回数を制限しているが、起きているのは不思議な現象だ。投手の球数は激減しているのに腕を痛める投手は増えている。
大リーグの投手に突っ込む年俸総額は15億ドルだが故障によって年間5億ドルを失っている。投手の4分の1にトミー・ジョン手術の傷跡がある。

早期から投げ続けている今の青少年がドラフトを迎える頃には、手術経験のない選手を探す方が難しくなるというのは決して冗談ではないだろう。

>>2以降につづく

ダイヤモンド・オンライン 5/6(土) 6:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170506-00126386-diamond-soci




引用元
http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/mnewsplus/1494030518/




2: 名無し 2017/05/06(土) 09:28:55.71 ID:CAP_USER9
とはいえ、球団側も選手側も、故障に対する認識が定まらない点は興味深い。故障を防ぐ方法がないからだ。
極論すれば、合理的と呼ばれるフォームで投げていようが、球数や投球回数を制限しようが故障する人はするし、しない人間はいくら投げてもしない。本書には嫌になるほどその事例が載っている。

そもそも先発投手の一般的な球数の目安とされる100球についても科学的な根拠があるわけでないことが読み進めるとわかる。「区切りのいい数字が好まれるからではないか」という著者の推測に納得してしまう。
メジャー球団のあるGMが「大事にしても投手は故障した。投げられなくなった。私たちは状況を評価し直す必要があった」と語っているのが印象的だ。

メジャーリーグは組織的にビッグデータを使って、故障を防ぐ方法を探り始めている。一方、電気治療や遠投、常識外れの投球法指導まで、科学より宣伝に長けた者達が数十億ドルとも言われる腕のケア事業で一儲けをたくらむ。

厄介なのは、解決法が見えなければ、科学より伝統、事実より信条が怪我を治すこともあるかもしれないことだ。実際、そうした希有な例も紹介されている。

著者はトミー・ジョン手術にも非科学的な治療法にも是非は述べないが、手術を受ける年齢が低年齢化していることだけは紛れもない事実だと指摘する。
アメリカで著名な整形外科医がトミー・ジョン手術を執刀した高校生の数は20年前の年間1、2人から80、90人に急増しているという。

故障を防ぐ解は見いだせないが、起きている事実を知るべきだとの指摘はもっともだ。野球に没頭する子どもの腕の問題は、一部では見直されつつあるが、全体が立ち止まって考えるべき時期にきている。
本書の言葉を借りれば、米日という教育水準の高い産業国家の国民的スポーツが、子どもの健康を危険にさらすような習慣を助長しているのは真実なのだから。


4: 名無し 2017/05/06(土) 09:30:33.32 ID:A4/lDhKb0
中4日で投げさせるからだろ


49: 名無し 2017/05/06(土) 10:28:14.17 ID:AuxjGc3K0
>>4
バルデス…


55: 名無し 2017/05/06(土) 10:34:20.65 ID:H0fsGIjl0
>>49
バルデスおじさんは頑丈すぎる、中4で100球当たり前に投げてる


93: 名無し 2017/05/06(土) 12:03:19.51 ID:jZZOGOyp0
>>4
中4日100球よりも
中6日120球のほうが回復する日数が多い分体にいいよな


7: 名無し 2017/05/06(土) 09:37:35.78 ID:tVTUiAGz0
米国で投手の故障が多いのは間隔だと言われているよね


14: 名無し 2017/05/06(土) 09:42:49.41 ID:eo7Hhww+0
桑田は子供の頃から投げまくったのに頑丈だったな
あのアクシデントの怪我がなかったら故障してたのかな?
してなかったら300勝出来たかもしれない


24: 名無し 2017/05/06(土) 09:51:56.04 ID:zKi7lO+z0
>>14
300勝はわからんけど、もっと勝てたのは間違いないな


147: 名無し 2017/05/06(土) 13:22:31.59 ID:VrU8ld8l0
>>14
桑田は将来のことを見据えて、変化球はカーブしか投げなかったのと、ストレートももっと速い球を投げられたみたいだけど、抑え気味に投げてた


154: 名無し 2017/05/06(土) 13:30:37.13 ID:2NJoim/dO
>>147
ただ桑田は引退後の番組で
「リトルリーグの中学生や高校野球の選手に最初に覚えて欲しい変化球は、チェンジアップ」
と話してたね。
握りを変えるだけで、体や腕、肘の使い方はストレートと同じだから、という理由だそうな。
ちなみに桑田の場合はカーブも捻ったり弾いたりせずに、抜いて投げてたという話し。


17: 名無し 2017/05/06(土) 09:46:44.41 ID:wAFp84ue0
ネズミとは違うのけ?


43: 名無し 2017/05/06(土) 10:16:28.54 ID:1acOtCkJ0
>>17
トミージョンは靭帯損傷、ネズミは遊離軟骨


19: 名無し 2017/05/06(土) 09:48:30.38 ID:vBnlkVQR0
俺が子供の頃は先発は中四日のローテで年間200イニングがエースのノルマだったけど
投手の寿命は今とそう変わらんかったしな。




20: 名無し 2017/05/06(土) 09:49:08.43 ID:RWbfEZJS0
壊れてんのアメリカだけじゃん
日本プロ野球だとそんなに増えてないだろ


21: 名無し 2017/05/06(土) 09:49:36.51 ID:eMLXCC9L0
球数より登板間隔
登板間隔が長ければ長いほど回復する

アメリカはちょっと痛みがあるとすぐ手術する
早めに手術をしたほうがリスクが少ないから

ってダルビッシュが言ってた


23: 名無し 2017/05/06(土) 09:51:16.99 ID:89dFvCPz0
投球制限時代って、高校野球もプロ野球もそんなこと取り組んだことないだろ
そのうちそうした方が良いんじゃないかって雰囲気だけで実際の行動は皆無じゃん


30: 名無し 2017/05/06(土) 10:00:00.44 ID:PlYhEcLr0
昔の野球選手は完投当たり前で肩は冷やしてはいけない、投げれば投げる程良くなると信じられてて試合前に何百球も投げ込んでからマウンドに立ってたと聞いたぞ
つまり昔の野球選手はどれだけ投げても壊れない強靭な肉体を持った本物の選手達だった

今の野球選手は過保護にしすぎて軟弱な何処の馬の骨ともわからん小僧が多すぎる


41: 名無し 2017/05/06(土) 10:14:24.98 ID:Yo54v2If0
>>30
昔の球速だったら故障しないんじゃないの?
関節は昔と変わらんが筋肉量は今のほうが断然多いだろうし


48: 名無し 2017/05/06(土) 10:25:26.74 ID:gD2caVev0
>>41
今のピッチャーが全力で150キロ
力をセーブして140キロだったとして
昔のピッチャーが体格などの貧弱さゆえ全力でも140キロだったとしたなら
体にかかる負担は全力で投げてたらどっちもかわらんような気もする


51: 名無し 2017/05/06(土) 10:28:44.39 ID:qw8Ukpht0
>>30
異常に丈夫な身体のごく一部の人が通算成績を上げているだけで
無茶な連投によって短期間で潰れた投手はその何倍もいる
それに昔は下位を打つ打者のレベルが今ほど高くないため
疲労度もかなり軽減されていたんじゃないかな


40: 名無し 2017/05/06(土) 10:13:49.10 ID:BGidMJyg0
変化球を投げるからだろ?


44: 名無し 2017/05/06(土) 10:17:23.44 ID:gD2caVev0
大昔のエースが年間300イニングとか今では信じられないようなイニング食ってたのは
当時の打撃レベルが低かったというのもある
特にポジションがキャッチャー・セカンド・ショートの野手はほとんどが打席に立つと安牌で
エースはここ(彼らは大抵下位打線)で手を抜いてスタミナ配分をしていた


45: 名無し 2017/05/06(土) 10:18:02.38 ID:LRYyQ2SX0
昔はピッチャーも手を抜いて投げられるクソバッター沢山いたよ
今レベル上がってみんなに全力投球するようになった
そりゃ壊れるよ


68: 名無し 2017/05/06(土) 10:53:02.35 ID:ibuoph4f0
バッターの技術が上がってるとか、
それに対抗するために変化球の種類や割合が増えたとか、
環境が昔より変わったのかな。


69: 名無し 2017/05/06(土) 10:53:46.37 ID:l/kEJRk20
変化球の速度が上がってるのが悪いんだろうな


84: 名無し 2017/05/06(土) 11:40:42.67 ID:Rdi6zoJn0
頑丈な選手はいくらでも投げさせればいいけどそうでない選手は調子が悪くなったらはしっかり休ませる
中学や高校でこれができればと思うけど勝つために投げさせちゃうからなあ




85: 名無し 2017/05/06(土) 11:41:43.19 ID:u+wrPt2l0
練習時に投げ込み過ぎ


95: 名無し 2017/05/06(土) 12:08:58.63 ID:O3dto4zM0
黒田は大きな故障なく200勝してる
広島時代300球投げ込みとかしてたのにな
成功するには、本人の節制もあるだろうけど、生まれつき故障しない体必要


100: 名無し 2017/05/06(土) 12:23:52.66 ID:gD2caVev0
>>95
黒田同様に日米通算200勝してる野茂は
近鉄時代1年目から4年連続で最多勝獲ってるがこの4シーズン合計で完投数が74・投球回が937.1
よくぶっ壊れなかったと思う
黒田もそうだが生まれつき頑丈だったんかね
そしてそういう素質も実力のうち


99: 名無し 2017/05/06(土) 12:18:03.83 ID:8U0uYRlH0
投げ方だと思うけどね


101: 名無し 2017/05/06(土) 12:27:07.55 ID:nLnq+1gm0
そら力を伝える技術が向上してんだから、
前より速く力強いボールが投げられるのは当たり前。

問題は、いくら筋力を鍛えても腱や関節は
変わらんということ。臨界点を超えたら
壊れる部品。


188: 名無し 2017/05/06(土) 15:27:21.77 ID:uZ4+N5hs0
>>101
腱は鍛えられないもんね
ステロイドで体を大きくしても腱が耐えられないのでは
何にもならない


103: 名無し 2017/05/06(土) 12:27:10.96 ID:UzvZCN6J0
肉質のいい遺伝子の勝負なんかな


108: 名無し 2017/05/06(土) 12:38:17.17 ID:T09iW5FW0
関節って蝶番そのものだもんなあ。
スジや筋肉を鍛える事で関節を保護するとかって考え方あるのかね?
あと、体への影響でボールを投げるたびに毛細血管が切れるとか何かで読んだが、
とあるプロのピッチャーの指先はいつも冷たかったとか。


112: 名無し 2017/05/06(土) 12:48:07.53 ID:gD2caVev0
>>108
ピッチャーの話じゃないが脱臼しにくくするためにその部位周辺の筋肉を鍛えるみたいな話は聞いたことがある


118: 名無し 2017/05/06(土) 12:57:55.85 ID:BfJwyVdn0
昔は打者が弱かったから手抜き出来たのよ
エース級ならクリンナップだけ警戒してあとは流しとけば良かった、だから投球回数の割に負担が少なかった
今はどこからでもホームラン出るからな


125: 名無し 2017/05/06(土) 13:03:50.10 ID:gD2caVev0
>>118
日本のプロ野球のピッチャーがメジャー移籍したらよく
「メジャーでは下位打線でも日本の四番打者並みに警戒しないといけないから気が抜けない」みたいなこと言うよな
打撃レベルが上がってくるとその分投手の負担も大きくなるわな
メジャーで何年も200イニング以上投げるピッチャーはほんとすごいと思う
技術体力両面で


143: 名無し 2017/05/06(土) 13:16:17.78 ID:unCj7efF0
具体的に言うと
200球投げて中8日で投げる
100球投げて中4日で投げる
圧倒的に中4日の方が故障する