これが男のオーラだ。ＢＣ・栃木の村田修一内野手（３７）が１１日、「男・村田祭り」と銘打って行われた巨人三軍戦（小山）に代打出場。コンディションが万全ではない中、意地のスイングと圧倒的なオーラで古巣を圧し、劇的な味方のサヨナラ勝ちを呼び込んだ。

大観衆が待ちわびるなか、ベンチスタートの“祭りの主役”が登場したのは栃木が２点を追う８回一死二、三塁の場面だった。
今や栃木の誇りとなった背番号２５の登場に、劣勢にしぼんでいた応援も復活。満員のスタンドからは、この日一番の大歓声が沸き起こった。

「万全の状態ではなかったけれど、代打でも野球をやっている姿を見せたかった」と村田。左腕・巽に対し結果は三ゴロに倒れたが、三塁走者が返って１点差とすると、ここから球場のムードは一変した。
次打者から連続適時打が飛び出し、この回一気に３点を奪って逆転。９回二死から同点とされたものの、最後は村田が目をかける後輩の松井がサヨナラ打を放ち、７?６で巨人との第一ラウンドを制した。

笑顔で歓喜の輪に加わった村田だが、注目された一戦だっただけに本来はフル出場で大暴れしたかったところ。それでも試合後は「これも僕の試練」と無念さを押し殺すと、古巣へ向けては「懐かしい人とも会えて話もできたし、いい刺激をもらった。
また野球を頑張りたいなと思った」と感謝を口にした。一方、敗れた巨人の面々は「修さんのオーラに押された。やっぱりあの人はスターですよ」。変わらない背番号２５の存在感に脱帽だった。
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