ヘイグ決定－。阪神が来季の新外国人候補として入団交渉していたマット・ヘイグ内野手（３０）＝米大リーグ、ブルージェイズ＝と基本合意したことが２０日、分かった。
球団サイドは「５番・三塁」として計算していることも判明。１２月に渉外担当者が渡米し、正式契約後、発表される。

待望の“ポスト・マートン”が決まった。虎のヘイグがついに誕生する。球団首脳は合意に達したことを認めた。

「決定しました。後は移籍金の詳細を詰めるぐらいだと聞いています」

ヘイグは今季、ブ軍傘下３Ａバファローで１３６試合に出場し、打率・３３８、１１本塁打、９２打点。
トップを高く置く独特のフォームから広角に打ち分ける右の中距離打者で、一発を放つパンチ力も秘めている。
守備は一、三塁で左翼も守れる。阪神は補強ポイントに合致しているヘイグに対して、
１０月末から本格的な交渉に入っていた。金本監督もビデオチェックを済み。代理人を介した交渉の末、本人が来日の意思を固めた。

先の首脳によるとヘイグは親日派で練習態度もマジメ。新天地に早くも胸を踊らせているという。
１２月に入ってから渉外担当者が渡米。対面で契約書にサイン後、球団から正式発表される。

“ＨＧ”砲が完成した。２年連続で主に４番を務めたゴメスの来季残留は決定済み。
最終的な打順は金本監督の専権事項ではあるが、球団内ではミート力のあるヘイグを新５番として期待している。
３Ａでは三振率が低く、四球も多い。リーチが長く、日本野球の特徴である外角攻めに対してもバットが届き、対応は十分可能だという。
関係者は「ゴメスの後を打つことを計算している。ゴメスが仮に三振に倒れた場合、
次の選手も三振では困る。そういう意味で確実性というのも考えた」と説明した。

今季は３ＡインターナショナルリーグでＭＶＰに輝いた。
対左投手ではメジャー時代に３割以上を記録したこともある。金本新体制の船出を彩る野手の助っ人コンビが埋まった。
「５番・三塁、ヘイグ」。来年３月２５日の開幕中日戦（京セラＤ）から大暴れする。

★広島も高評価

ヘイグは広島もリストアップして高く評価していた。球団関係者によると、１８日のオーナー会議で阪神・坂井オーナーが広島・松田オーナーと顔を合わせたとき
「ヘイグはええよ。あれはパワーもある」と絶賛されたという。
キラ、エルドレッドら長距離打者を獲得してきた鯉の総帥のお墨付きは、心強い限りだ。

マット・ヘイグ（Ｍａｔｔ　Ｈａｇｕｅ）

１９８５年８月２０日生まれ、３０歳。米ワシントン州ベルビュー出身。
ケントウッド高、ワシントン州立大、オクラホマ州立大を経て、２００８年Ｄ９巡目でパイレーツと契約。
１２年４月７日のフィリーズ戦でメジャー初出場。１３年はメジャー出場は無し。
１４年のメジャー出場は３試合にとどまり、１４年の８月にブルージェイズに移籍。
１５年にはブルージェイズで１０試合メジャー出場を果たした。
メジャー通算４３試合で打率・２２６、０本塁打７打点。マイナー通算は９３７試合で
打率・３０１、７９本塁打、５３４打点。１メートル９１、１０２キロ。右投げ右打ち。


http://www.sanspo.com/baseball/news/20151121/tig15112105040009-n1.html
2015.11.21 05:04(1/3ページ)